アラ還の母と叔父、LINEで大喧嘩
母と叔父は仲が悪い。
ちなみに2人ともアラ還。
若い頃は仲のいい姉弟だったらしいし、私が幼いときは、よく家を行き来して従兄弟たちとも沢山遊んだものだ。
だが、やはりお互いの配偶者や家族ができて価値観が徐々にずれていくのだろう。
また、母は親の介護を多く見ていることもあり、ちょいちょい叔父への不満も漏らすようになっていた。
そんな2人が大喧嘩した発端は
妹の結婚だった。
私の妹はコロナ禍で結婚式ができず、親戚には電話やハガキで結婚報告をしただけだった。
そのハガキが届くと、親戚たちは、続々とお祝い電話やお祝いの品を届けてくれた。
また、そういうお祝い事を大事にする親戚でもあったので、母も周りがやってくれること、周りにやることが普通の概念だった。
が、しかし、
叔父家族だけは、妹の結婚報告に対して完全スルーしてきたのだ。
叔父家族は基本的に嫁を筆頭に、年賀状やお祝い事などを重視する家族でなく、年賀状を出しても返信率は0%
お祝いの席を設けても、「行く行くー!」という割に当日ドタキャン率は90%を誇る。
お歳暮で、海老などそれなにり高価なモノを送っても、お礼の品はスーパーで売ってたノーブランドタオルだったりと、ちょいちょい親戚一同を震撼とさせていた。
(ちなみにこの家族は貧乏でなく、貧乏どころか金持ちの部類で旅行三昧)
そんな叔父たちに、母はついに堪忍袋の尾が切れた。
当の本人である結婚した妹は、してくれる人だけが祝ってくれたらいいし、そもそもお祝いを期待してないよー!
と、あっけらかんとしていたが、母はどうしても許せず、叔父に怒りのLINEをぶつけた。
【私たちは、お前の娘の結婚も出産も祝ったが、お前たち家族も娘家族も、私の娘の結婚を祝わないのか?
いい加減、非常識ではないか?】
など、今までの叔父家族の無礼な振る舞いについて、文句を炸裂させたのだ。
ところが、そのLINEへの叔父からきた返信は、謝罪どころか逆ギレのLINEだった。
【お前はそんなに偉いのか?
自分の娘たちも夫もたいしたことないくせに、人の家族の悪口ばかり言うな。】
続けて、
【あなたは周りに好かれてますか?
不幸なんですか?幸せではないから、人の粗探しばかりなのではないですか?私はとても悲しいです】
とのこと。
そもそも、LINEでなく電話で喧嘩すればいいのに。
と思ったが、今の世の中の便利ツール、LINEでだいぶ強めの殴り合いをしていた。
お互いすっごくボコボコだと思う。
しかも、流れ弾で、関係のない私たちまで傷つく始末。なんこれ。
お互いのボクシング文面を見せてもらったが、お互いがLINEに慣れてないので、文章が「???」な部分も多く、解読するのに大層苦労した。
母たちも、お互い苦労しただろう。
そんな感じで、今も母と叔父はボクシングLINEを続けている。
悪趣味なコミュニケーションみたいになってるが、いい脳トレかもしれない。
メンタルは最悪になるけども。
おそらく、この2人の関係性は死ぬまで修復しないと思うので、来世でもこの課題は持ち越しなんだと思う。
私はこの2人を見て、娘と息子がこうならないための育児法をすぐに勉強しようと思った。
アラ還になってからの喧嘩はだいぶえぐい。
幼少期からの積み重ね、親の介護問題も相まって、恨みつらみも濃すぎるので根深い問題に発展する。
祖父母のお葬式とか、どうするんだろうか?
泣きそ。